哀悼:上大岡での悲惨な交通事故

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大切な命が失われてしまいました。
2016年10月28日(金)朝8時すぎ、上大岡駅近くの大久保1丁目で、交通事故が発生。
後ろから来た軽トラックが前に停車中の乗用車に追突し、はずみで通学途中の小学生の列に突っ込み、桜岡小学校の一年生男児が亡くなりました。路線バスがバス停に停まっていたので、ぶつかられた乗用車は停まっていたということです。

281028-car-accident(出典)ANN NEWSより

事故現場の翌日
(横浜市港南区大久保1丁目)

こんなに近くの場所で、こんなに悲惨なひどい事故が起きるなんてことばが出ません。
現場となったHAC前の細い道は、一方通行。実は私も車でよく通るところなのです。
亡くなられた小学生の死を悼み手を合わせに現場を訪ねました。

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悲しい出来事を前に、小さなお子さんも、たくさんの人が手を合わせにやってきていました。

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京急バスの経路

みなさんが手を合わせて祈りを捧げているときに、京急バスが向こうからやってきました。
土曜日なので、乗客も多いようす。
人々が腰を上げて脇に寄るまで、バスは停まってじっと待っていました。
運転手さんも神妙な面持ちです。

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(写真上)現場前のバス停で停車中の京急バス。バスの通り過ぎるのをみなが静かに見守る。

バスがゆっくりとHACを通り過ぎ、バス停の前で停まりました。乗客が降りたのか乗ったのか、どちらでしょう。人の影になり確認ができませんでしたが、たしかにピーっとドアのブザー音が聞こえましたので、乗降があったと思われます。
左の電柱の下には、お花やお供えものが、白線内ぎりぎりのところにたむけられています。

事故現場を訪ねてきた人達から、いろんな声が聞こえてきます。
-なんてかわいそうに…。
-こんな狭いところをバスが通っちゃいけないんだよ。
-人が亡くなってるんだからさ。 亡くなった人はもう帰らないんだよ。
-だいたい87歳の人に運転免許なんかあげちゃだめでしょ。

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これがバス停です。
小学生らしき男の子でも白線ぎりぎりのところ。
白線からはみ出て歩く大人なら、バスに接触しかねない道路の狭さです。
上大岡駅までは歩いてすぐの場所。
すぐの突き当りを右に曲がって、上大岡中央商店街(パサージュ上大岡)を抜けると
鎌倉街道、駅前に出ます。ここからバスに乗る人ってどのぐらいいるのでしょうか。
当然バスで迂回する距離の方が長いです。

事故現場ちょっと先の交差点付近

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バス路線につき駐車禁止 レッカー移動重点区域
もっともな看板ですが…、電柱と看板ですでに白線ぎりぎり。
歩行者は電柱よけて歩くと、白線からはみ出てしまう。

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おっと! またバスが来たわ。
さきほどの「駐車禁止」看板を立掛けた電柱を右に、裏側から見る。
上大岡駅に向かって歩くときは、後ろを振り返りながら歩く。
後ろから来る車両に気をつけないと。
バスが来るとおもうと、思わず歩くのをやめる。
水を撒いていた花屋さんのコンクリートの上に乗らせてもらう。

この交差点 左へ
左に曲がると、一方通行で桜岡小学校のとおりに出る。路線バスもここを左に曲がる。
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(写真上)交差点を左に曲がる車両(裏側から撮ったもの)、事故現場は通りの後方。
車両が続けてやってくる交通量は多いところ。

交差点左に曲がり~小学校方面へ

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交差点を左に曲がった後も一方通行で道幅は狭い。小学校前の道路に通じる道。
上大岡駅を背中に西を見る。
小学校へはここを通る予定だったのか? それとも住宅街を抜ける道か?
この道をまっすぐ行くと千手院幼稚園もある。

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新入学(園)児を交通事故から守ろう
すぐ左手のビルに貼られたポスターがなんとも悲しいですね。亡くなった男児は1年生。

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この通りをまっすぐ行って、左手奥が小学校。スクールゾーンと書かれた道路。
両側通行でも狭いので、電柱の裏を人が通る形。
バスは中央線を越えて走行中。ところどころの電柱がとってもじゃま。
車でこの道を通っているときバスが向こうから来るのが見えると、私は停まってバスが行き過ぎるのを待つ。

交差点右に曲がり~上大岡駅へ

神奈川銀行を右に曲がると、久保橋・上大岡駅方向。—ここから両側通行可。
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昼間も夜も人が多く行き交う久保橋付近、中央商店街・上大岡駅へ。
両側通行だから、普通自動車だけでなく、大きなトラックやタクシーともすれ違いあり。
電柱をよけながら、そろそろそろそろと運転しないと。
自転車や原付バイク、つえをついた年配の方々、夜は酔っ払いで千鳥足の人。
いろんな人が行き交います。毎回細心の注意をもって運転する場所。

上大岡周辺はほんとに道が狭い

見ていただいたように、現場周辺は道が狭いところばかりです。
両側通行のところもありますが、一方通行も多いです。
運転するにはひやひやしますよ。ほんと。

kamioooka-road-map

むかしながらの大岡川があります。いくつかある橋を渡って鎌倉街道に出ます。
バスのような大型車は大久保橋を使います。

黄色の矢印が一方通行で、京急バスは左の急坂から山を下りると、事故のあった道を通らないと駅には戻れません。もう一つ青木橋に向かう道がありますが、そこもものすごく狭く曲がっているのでバス走行はもっと難しいと思います。この道を通らざるをえない事情があります。

ピンクで囲んだエリアが、歩行者と車とが行き交う危ない道。
商業地域と住宅地域が混在していて、みんなが生活道路として使っています。

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(写真上)まっすぐ行った先に見えるHACの前が事故現場。
1本裏道に入ると静かな住宅が立ち並ぶ。
こんなかんじで1台停車しているとすれ違いはきびしい。

事故が再び起きないように…早急な対策を

車両

小学校の周りを普段車で運転しているドライバーの一人として、危ないなーといつも思っていた。通学路(スクールゾーン)を保護者や近所の人たちが旗を振っていつも見守り続けても、歩行者である小学生がどんなに気をつけて歩いていても、ちょっと白線をはみ出てしまったらドライバーいかんで接触してしまうんじゃないかと。
バスに賛否両論あるとは思いますが、まず一般車両から道路に規制をしたらどうでしょうか。

京急バス

大事故の翌日でも通常通りバスが運行されているのを見て、正直驚きました。
さすがに運行とりやめかなって、思ったのです。

バスの経路を変えるにも、地図を見ると迂回路がなさそうです。
南高校からの桜台を経路にするのをやめるなら、京急バスの独自経路がなくなりますものね。
バスは公共交通機関ですし、傾斜地であるこの地域は需要が高いでしょうから、お休みできなかったんですね。廃止もできないですね。
このきわめて狭い道を行くプロのバスドライバーのことは、腕を信用していますけど、
乗降中の停車が事故の引き金になってしまったようで皮肉な結果となりました。

通学経路

・歩行者通路を白線で区切り、緑色に塗って、視覚で注意喚起を促していた。
・小学校へみんないっしょに行くよう集団登校にしていた。
大幅に遠回りになったとしても安全な通学経路確保のためには再検討ですね。

高齢者の運転免許

高齢者の運転免許保持に対する条件を、いっそう厳しくする必要がありそうです。

自動車の自動運転機能

未来に期待します。自動運転があたりまえの時代が早く実現してほしいものです。
はたしてこういった狭い道でも細かく対応できるようになるのでしょうか。

再び痛ましい事故が起きないために

児童をはじめ歩行者安全確保のためにいまできる対策を、早急にしてほしいと切に願います。

編集後記
この事故による訃報を受けて…
本日10月30日(日曜日)上大岡駅前camio(カミオ)で行われるはずの
ハロウィンイベントは中止になったとのことです。
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